みなさん、こんにちは。

東和クリニック浦東院の児玉です。

新型コロナウイル感染症の恐怖もやわらいできましたので、そろそろ本格的にスポーツを再開される方も多いのではないでしょうか?

屋外で行うテニスは「三密(密閉・密集・密接)」に当てはまりにくいですが、十分に注意してプレーを楽しんでください。

テニス肘とは?

さて、みなさんはテニスをしていて利き手の肘の痛みを感じたことはありますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

その痛みの原因の多くは、いわゆる「テニス肘」と呼ばれるものですが、正確には「上腕骨外側上顆炎」という診断名になります。

この病気は必ずしもテニスだけが原因ではありませんが、ある調査によると男性患者の34%、女性患者の50%はテニスによって発症していることが判明しています。また、30歳代から50歳代での発症が多いこと、週3回以上のプレーでリスクが増大するのが特徴となっています。

この「テニス肘」は、肘の曲げ伸ばしの繰り返しが原因なのですが、手関節を伸ばすための薄い筋肉の付着部で微小な腱断裂と続発する微小な血管の増加が起きることで痛みを自覚するようになると考えられています。

 

 

 

 

 

 

 テニスのプレー

テニスのプレーの中でも、特に片手のバックハンドストロークの際に痛みを感じるようになれば要注意です。

症状が進むと、雑巾を絞る、蛇口を捻る、フライパンを持つ、ビールをコップに注ぐなどの動きもつらくなってしまいます。こうなると日常生活も支障をきたしかねません。

痛みを自覚するようになってからも肘に負担をかけ続けると、いつまで経っても症状は改善しません。「テニス肘」を治すために一番重要なことは、まずはきちんとした予防をしておくことです。

最初にプレーについて考えてみましょう。  

ラケット選び

自分に合わないラケットの使用はテニス肘の発症リスクと言われています。特にラケットの重さ、グリップの太さ、ガットの張力は重要ですので、コーチにアドバイスを受けるようにしてください。

スイング

インパクトの瞬間、肘が20から30度に曲がっている未熟なプレーヤーは発症しやすいという研究があります。正しいスイングを身に付けるために、定期的にコーチにチェックしてもらう必要があるでしょう。

プレースタイル

前述のように片手でのバックハンドストロークは避けるようにした方が良いでしょう。

筋力トレーニング

肘や手首の周りの筋力を付けることで、負荷に耐えられる腕を作るわけです。500グラムから1キログラム程度のダンベルやチューブを使って手首の曲げ伸ばし運動を行うことで筋力アップが期待できます。  

ストレッチ方法

次にストレッチについて見てみましょう。

ストレッチは発症予防としても重要ですが、治療という側面もあります。

・手を肩の位置まで挙げて肘をまっすぐに伸ばします。

手の平を下に向けて、手首を曲げたり伸ばしたりします。それぞれの状態を15秒くらい続けて、軽く痛みを感じる程度にしっかりと筋肉を伸ばすようにしてください。

できれば1日3から4回は実施すると良いでしょう。短期間での効果は感じにくいかもしれませんが、長期的には非常に有効な方法です。

   

サポーター

次にサポーターの装着についてです。

テニスバンドと呼ばれるものが市販されています。肘の腱付着部を圧迫することで炎症によるむくみを抑える効果が期待されます。

締め付ける力の加減が重要となりますので、使用方法に不安がある方は医師か理学療法士の助言を得るようにしてください。

 

 

 

 

 

病院での治療

では、病院での治療はどうなるのでしょうか?

初期には炎症を抑えることが重要ですので、消炎鎮痛剤と呼ばれる湿布や塗り薬を処方いたします。痛みの程度によっては、肘の休養時間確保と飲み薬で鎮痛剤を追加することになります。

大事な試合を控えている場合は、ステロイドを局所注射することで早急に痛みを緩和させます。ただし、ステロイドは長期的な治療効果は期待できないため、むやみに使用することはお勧めいたしません。

治療の基本は、あくまでも予防とストレッチや筋力増強となります。

なかなか痛みが取れない場合は、関節を包む関節包や腱のダメージが深刻であることが疑われますので、レントゲンやMRIによる詳しい検査が必要となることもあります。

「痛みは取れないものだ」、「我慢するしかない」と放置せず、自己判断で症状を悪くさせないようにしなければいけません。これからテニスを楽しもうとしている人、既に肘に違和感を感じるようになっている人は、十分に注意してください。

東和クリニック浦東院では、テニス肘の治療を理学療法(リハビリテーション)や中医学とうまく組み合わせながら行っていきます。みなさんが少しでも楽しい上海生活を送るために肘のケアをお手伝いさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。  

 

東和クリニック 浦東院勤務

Dr.児玉 貴光  (Kodama Takamitsu)

 

自治医科大学医学部卒業

市立輪島病院内科勤務

公立能登総合病院 救命救急センター医長

聖マリアンナ医科大学 救急医学助教  

連絡先

東和クリニック -TOWA Medical Center-

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