東和クリニックコラムvol.5
こんにちは。
東和クリニックの荒木です。
テニスをしていて、腰を痛めてしまったりしたことはありませんか?
腰は、テニスでも土台になる部分であり、酷使する部位ですので、とても痛めやすいと思います。
今回は、腰痛について、お話をしたいと思います。
★腰痛とは?
腰痛とは、腰や周辺部の痛みの総称ですが、症状は様々です。お尻や太腿に痺れを伴うこともあれば、腰部・臀部の局所的な痛みのみの場合もあります。また、症状が突然やってくる場合(急性)もあれば、慢性的に痛む場合もあります。
★なぜ腰痛は起こるのか?
腫瘍・感染症・心身症などの疾患が原因で起こる場合もありますが、腰痛の多くは、腰や周辺部の筋肉や関節に過度な負担がかかることによって引き起こされます。
★原因は?
急性腰痛症(腰椎捻挫・ギックリ腰)や椎間板ヘルニアのように短時間で起きる場合もあれば、脊椎分離症や椎間板症、変形性関節症のように比較的長い時間をかけて起きる場合もありますが、いずれの場合も悪い姿勢や無理な姿勢での長時間作業、運動不足や加齢などによる筋力や柔軟性の低下など、腰部への過負担に腰が耐えられなくなったことが原因です。その結果腰周辺部の筋肉が異常に収縮(緊張)し、痛みを発生し、炎症や痛みによって硬直した筋肉が自由な身体の動きを奪います。
★予防及び対処方は?
多くの腰痛は、腰に負担のかかる動作の理解と回避、それと身体各部(腰部・背部・臀部)の強化と柔軟性の向上によって予防が可能です。
通常、座位→立位→座って前かがみ→立って前かがみ(おじぎ姿勢)の順番に腰への負担が増大していきます。物を持ち上げる時は、しゃがんで抱きかかえるようにして持ち上げたほうが、おじぎする様に持ち上げるよりも安全です。
デスクワーク・学習時は、良い姿勢で座っていた方が身体に負担がかかりません。片方の肘掛けだけにもたれかかったり、脚を組むのは腰や骨盤が左右に歪むのでよくありません。背筋・腹筋・おしりや太腿の筋肉の強化や柔軟は腰痛の予防となるのでお勧めです。
腰痛になった時は?
<急性の場合>
- 安静にする
- 患部を冷却(炎症、痛みの緩和及び早期回復に繋がる)
- 膝を抱え込むように横向きに寝る。
<慢性の場合>
- 患部を温める
- 筋肉の強化や柔軟をする
*腰に負担のかかる動作の理解と姿勢の見直しが大切。
<その他のケース>
腰痛の中にも、他の疾患による場合や一刻を争う重篤なケースもあります。以下の症状がある場合には、医師の診療をお勧めします。
- 非常に強い痛み
- 会陰部への強い痛み、灼熱感
- 臀部、足部の痺れや麻痺
- 吐気や発熱を伴う場合
内科・小児科
荒木 英世(Araki Hideyo)
イリノイ大学医学部卒業
2015年4月より東和クリニック勤務
東和クリニック連絡先
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